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中嶋郁雄の「叱り方」&「学校法律」研究会

叱り方に代表される教育の不易を考えましょう

 
 道徳科が始まります。全国の書店で、道徳授業や評価に関わる書籍がたくさん並んでいます。道徳科は、教科書を中心にして子どもたちに教えていかなくてはならなりません。しかし、時には、効果を高めるために資料の活用も必要になっています。
 この度、10年前に学陽書房様より出版していただいた、「児童生徒に聞かせたい、日本の偉人伝3分話」が、道徳科の授業にも活用することができるように、授業で教える場合のポイントなどを書き加えて、リメイクされることになりました。偉人も、組み換えを行いました。何よりも、表紙が素敵です。
 道徳科の授業だけでなく、朝の会や帰りの会などでも活用することができます。どうぞ、お手に取ってみてください。

道徳授業でそのまま使える! 日本の偉人伝3分
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 昨年9月に明治図書から出していただいた、『超一流の管理職が捨てている60のこと』が、めでたく増刷になりました。担当の編集者さんと、「管理職という限られた人数の人達の、どのくらいの数が、この本を手に取るだろう」と、期待薄の話をしながら、それでもじっくり良いものを書こうと、現在の私のしごとについて、書かせていただいた書です。
 書名からイメージされることは、「どれだけ効率的に仕事とするか」というものだと思います。確かにそれは必要なことですから、しっかり書かせていただいています。 しかし、全体を貫いているのは、「管理職が、どのような心もちで仕事をするべきか」ということです。「担任というスター」から、「管理者という裏方」に回ったとき、仕事に対するモチベーションをどのように保ち高めなくてはならないか、「裏方」という仕事にどのように生きがいを見い出すか…。そんなことが貫かれています。
 「管理職になって人が変わった」と言われる先生が少なからずいます。それは、「心の修行」ができていないからだと思います。管理職の仕事は、心の修行をする場でもあります。
管理職_

『仕事に忙殺されないために
 超一流の管理職が捨てている60のこと』



 
 管理職になって、初めてのブログ更新です。kyositu.com編集部の活動再開を機に、心機一転ブログを再開しようと思います。教諭の時代とは一味異なった記事がかけると思います。
 この休刊の期間に、管理職としての立ち振る舞いにも慣れてきたように思います。先生方が管理職に求めているのは、私が教諭時代に管理職に対して望んでいたことと同じ事だと感じています。「教師として」「子どもと接する者として」、同じように考えて欲しいと思っているのだと感じます。管理職になると、「この人は、本当に先生だったの?」と思えるような方も中にはいます。それでは、現場から管理職になった者の価値がありません。もちろん、管理職として学校全体を視野に入れて、先生方と対峙しなくてはならないこともあります。教諭時代では見えなかったものも見えてきます。しかし、やはり自分は教師です。根本には常に子どもの成長を第一に考えるということをわすれてはならないと思います。
 今、若い先生方の相談に乗りながら、子どもについて話をすることが楽しいです。最近では、若い先生方をからかうこともできるようになりました。大切にしていることは、「先生方が話をしに来るまでは出しゃばらない」ことです。「教頭先生と話がしたい」「教頭先生に相談に乗ってほしい」…。そう思われるように、修行に明け暮れる日々です。
 
 この度、ダイヤモンド社から、本を出させていただきました。

『叱って伸ばせるリーダーの心得56』(1500円+税)
D book
http://www.amazon.co.jp/dp/4478029458/

 以前は、ビジネスの世界と教育の世界は、「遠い」と考えていました。ところが、
叱り方を研究し、講演活動などをしているうちに、
「目下の者を叱れない状況は、会社も学校も同じだ」
と感じたのです。
 今の時代、上司にしても教師にしても、叱る側の方が、気を遣っている傾向にあります。
それでは、子どもや若手が、本当に叱られることを拒絶しているのかと言えば、決してそうではありません。
子どもは、真剣に叱ってくれる教師に信頼を置きます。また、部下は、真剣に自分を育ててくれる上司を
求めています。
 叱ることに臆病になっている教師・上司と、叱りを求めている子ども・部下。このギャップが、年々
大きくなってきているように感じます。最近では、叱りを避ける方向に向かっているようにさえ感じます。
教育技術の不易とも言える「叱り」の素晴らしさや恩恵を、もっともっと考えていきたい。そんな思いで
筆を執りました。

 担当の中村明博さんという編集者は、本が好きなご自身の仕事に誇りを持っている若者です。
まさしく、「二人三脚」で取り組んできた、自慢の一冊です。
 書店で見かけられたら、是非とも、手にとっていただければ光栄です。



 
この11月4日に、学陽書房から、本を出していただくことになりました。

『新任3年目で身に付けたい 超 教師術』
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若い人向けの本なのですが、なかなか硬派なものになっています。
特に、私のお気に入りは(自分で言うのも何ですが)
Introduction【すてきな教師人生を歩むあなたへ】
です。
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かつて教師の仕事は、「聖職」と言われていた時代がありました。
地域の人々に尊敬の眼差しで見られ、人々から「先生」と慕われました。未来ある子どもを立派な人間に導き育てる者としての責任感に満ちて、人を教え導く者として、常に自ら学び、自分を律し、誠実に振る舞い、教職に誇りをもって教壇に立っていました。
本来、教師とは、誇り高い仕事であり、社会に対して相応の責任を負う仕事です。困難は大きくても、それを凌駕する充実感を得ることができる。それが教師という仕事です。
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という出だしで始まります。硬派でしょ?
先日、地元の若い先生方に、この Introduction【すてきな教師人生を歩むあなたへ】を
読んでいただきました。とても好評でした。
若い先生に限らず、ベテランの先生にもおもしろいと思います。
よろしければ、手にとっていただければ幸いです。